ロードバイク用バーテープ 素材と厚さ完全ガイド
バーテープは地味な存在に見えて、乗り心地に最も直接影響を与えるパーツのひとつです。良質なバーテープは路面からの振動を効果的に吸収し、安定したグリップ感を与え、長距離ライドの後の手の疲労度にも影響します。本記事では素材、厚さ、ブランド、巻き方のコツまで、バーテープ選びのポイントを総合的に解説します。
バーテープの素材分類
1. PU(ポリウレタン)合成レザー
代表製品:Lizard Skins DSP、Supacaz Super Sticky Kush
- 柔らかい触感でグリップ力に優れる
- 汗をかいてもグリップ力を維持
- 耐候性が高く、日光による劣化が少ない
- 濡れ布で拭くだけで簡単に清掃可能
- 台湾の気候に最適。高温多湿で汗をかきやすい環境でも安定した性能を発揮
2. EVAフォーム素材
代表製品:fi’zi:k Vento Solocush、SILCA Nastro Cuscino
- クッション性能が最も高く、振動吸収効果が顕著
- 比較的軽量
- 表面の触感が滑らか
- 大量の発汗時はグリップ力がやや低下
- 快適性を重視する長距離ライドに向いている
3. コルクコンポジット
代表製品:Cinelli Cork Ribbon、Deda Elementi Mistral
- 伝統的な素材で価格も手頃
- 乾いている時はグリップ力が良好
- 汗や雨でグリップ力が低下する
- 耐久性はやや低く、約2,000〜3,000kmで交換が目安
- レトロなバイクとの定番の組み合わせ
4. 本革(レザー)
代表製品:Brooks Leather Bar Tape、Fizik Tempo Classic
- 最も高級感のある触感で、使い込むほど手に馴染む
- 汗をかくほどグリップ力が向上する
- 手入れが必要(レザーオイル)
- 価格が最も高く、重量も最も重い
- 街乗りやクラシックなスチールフレームに適している
5. シリコン
代表製品:Guee SL Dual、Wolf Tooth Supple
- グリップ力が非常に強く、大量の発汗時でも滑りにくい
- 振動吸収性能が良好
- 汚れやすく、清掃がやや難しい
- 耐久性が高い
厚さの選び方:2mmから4mmまで
バーテープの厚さはグリップ感と振動吸収性能に直接影響します。以下は厚さ別の適用シーンです。
| 厚さ | グリップ感 | 振動吸収 | 適した人 | 代表製品 |
|---|---|---|---|---|
| 1.8〜2.0mm | 直接的で薄い | ★★ | ハンドル操作の感覚を重視するレーサー | Supacaz Super Sticky Kush Star Fade |
| 2.5mm | バランス型 | ★★★ | 大多数のロードバイクライダー | Lizard Skins DSP 2.5 |
| 3.0〜3.2mm | やや厚めで快適 | ★★★★ | 長距離ライド、手がしびれやすい人 | Fizik Vento Solocush Tacky 3.0 |
| 3.5〜4.0mm | 最も厚く最もクッション性が高い | ★★★★★ | グラベル、長距離ツーリング、手に問題がある人 | Lizard Skins DSP 4.6 |
厚さ選びの重要ポイント
手の大きさ:手が小さいライダーが厚すぎるバーテープを使うと、握る直径が大きくなりかえって疲労しやすくなります。グローブサイズSのライダーは2.5mm以下を選ぶのがおすすめです。
グローブの有無:
- グローブ着用時 → 薄めのバーテープ(2.0〜2.5mm)でも問題なし。グローブがすでにクッションの役割を果たしている
- 素手で乗る場合 → 3.0mm以上の厚めのバーテープがおすすめ。不足するクッション層を補える
フレーム素材:
- カーボンフレームは振動吸収性が比較的良い → 2.5mmで十分
- アルミフレームは振動が伝わりやすい → 3.0mm以上がおすすめ
主要ブランドおすすめ
Lizard Skins DSPシリーズ
台湾のライダーに最もなじみのあるバーテープブランドのひとつで、MLB選手が使用するグリップテープと同じメーカーが手がけています。
- DSP 1.8mm:レース向けの薄さで、最もダイレクトな操作感
- DSP 2.5mm:最も売れているモデルで、多くのライダーに適している
- DSP 3.2mm:快適性と操作性の最適なバランス
- DSP 4.6mm:究極のクッション性で、グラベルライドの定番
- 価格:約NT$900〜1,200
- カラーバリエーションが豊富で、多数の限定色もあり
Supacaz Super Sticky Kush
鮮やかなカラーと独特のダイヤモンド柄で知られる。
- 主に厚さ3.0mmを展開
- グリップ力が非常に高く、「Sticky」の名にふさわしい
- グラデーションカラーのStar Fadeシリーズはコミュニティで人気
- 価格:約NT$1,000〜1,400
fi’zi:k Ventoシリーズ
- Microtex:超薄型2.0mm、プロチームに愛用される
- Solocush Tacky:3.0mm、EVAフォームによる優れたクッション性
- Endurance Classic:2.5mm、最も耐久性が高い
- 価格:約NT$700〜1,200
SILCA Nastroシリーズ
近年台頭してきたハイエンドの選択肢。
- Nastro Fiore:シリコン素材で非常に強いグリップ力
- Nastro Cuscino:厚さ3.75mmで驚くほどの快適性
- 価格:約NT$1,400〜1,800
- 質感は非常に高いが価格もやや高め
バーテープの巻き方のポイント
正しい巻き方はバーテープの寿命を延ばし、グリップ感を向上させます。
- 巻き始めの方向:ドロップハンドルの下端から始め、外側から内側に向かって巻く(内側から見て左は反時計回り、右は時計回り)
- 重ね幅:前の一周に対して幅の約1/3を重ねる。重ねすぎるとテープが足りなくなり、少なすぎるとハンドルが露出する
- 張力の管理:均一で適度な張力を保つ。緩すぎるとずれ、強すぎると裂ける
- ブレーキレバー部分の処理:ブレーキレバーの根元は隙間ができやすいので、あらかじめ小さなテープ片を貼っておくのがおすすめ
- 末端の固定:付属の仕上げテープを使用し、バーテープの端を45度にカットしたところから巻き始める
- エンドプラグ:巻き始めの端は十分な長さをハンドル内に押し込み、エンドプラグで固定する
交換頻度の目安
| 使用シーン | 推奨交換周期 |
|---|---|
| 週3〜5回のライド | 3〜4ヶ月 |
| 週1〜2回のライド | 6〜8ヶ月 |
| たまに乗る程度 | 12ヶ月 |
| 雨天走行が多い場合 | 通常より30%早めに交換 |
交換の目安:表面が硬化し始めた、グリップ力が明らかに低下した、ひび割れや擦り切れが見られる、汚れがひどく清掃できない場合。
まとめ
- 台湾の夏に最適な選択:PU素材の2.5〜3.0mm。Lizard Skins DSP 2.5やSupacaz Kushなど
- 長距離ライドや手に問題がある場合:EVA素材の3.0mm以上。Fizik SolocushやSILCA Nastro Cuscinoなど
- 予算重視の場合:Fizik Vento EnduranceやCinelli Corkなら、NT$500以内で購入可能
- 最高峰を求めるなら:SILCA Nastroシリーズは素材・質感ともにトップクラス
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